富士山、八ヶ岳連峰、奥秩父連山などの山々に囲まれた山梨県中央市。
ここに藍染工房「杏や」があります。
1985年から始めた藍染工房では、江戸時代に確立された「天然藍灰汁発酵建(てんねんあいあくはっこうだて)」と呼ばれる製法で、化学薬品を使わず、自然環境と調和しながら、制作を続けています。
「天然藍灰汁発酵建」は江戸時代に確立された藍染の手法で、本藍・正藍と呼ばれます。化学薬品は一切使わず、2種類の発酵を経て深い青を生み出します。1つ目の発酵は藍の原料、蓼藍(たであい)の生葉から蒅(すくも)を作る時。
徳島で育てられ、収穫された蓼藍(たであい)は藍師により、100日以上をかけて乾燥、発酵され「蒅(すくも)」と呼ばれる状態に仕上げます。